西方茶話

総合病院精神科をお家とする、おとぼけ精神科医の日記。時々サブカルも。

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2008/07/25 03:30 
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こころの治療は怖くないっ☆増刊1.5号

    2005年11月27日発行
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   こころの治療は怖くないっ☆(臨時増刊)  No.1.5(隔週刊)
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こんにちは、nishima@西宮侑里です。

まぐまぐのシステムをあまり理解しておらず、11.19にあわててUPしたところ、そのままアップロードされてしまいました。私のブログでは皆さんのお手元に11.27に届きますというお約束をしていましたので、今回11.27発行の1.5号は西宮記事単独の臨時増刊になります。えみさん、酒蔵さんの記事は2号に掲載されます。

今回は西宮のモラルハラスメントについての記事と、病気を持って生きることへの考察の2本立てで行きます。

>> ReadMore
ご意見ご感想などありましたら、お気軽にメールをください。
voice@nishima.org
また、特にモラルハラスメント?と思う経験をお持ちの方は、編集委員で協議した上で本編中で取り上げさせていただきますので、何卒メールをよろしくお願いします。

それではよろしくお願いします…

[責任編集: nishima@西宮侑里]

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■1.モラルハラスメント論考〜モラオさんと自己愛   西宮侑里
■2.ロバの耳穴〜じたばたしたっていいじゃない    西宮侑里
■3.編集後記                    nishima
■4.お知らせ

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■■ 1.モラルハラスメント論考〜モラオさんと自己愛性  西宮侑里  
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実は今これを飲み屋で書いている。今日はボジョレーヌーボーの解禁日らしいが、新しいワインなんぞに興味はない。輸入ビールをちびちび飲みながらで申し訳ないが、今日はモラオさんの心理について。この「モラオ」さんの部分をあなたの周りのトラブルメーカーさんや「困った彼女」に置き換えても十分通じると思います。

モラルハラスメントをする人のことを、マリー・フランス・イルゴイエンヌという人が「自己愛性の変質者」といいました。(原文ママ:この表記が人権上はどうかと思うのですが)、この人が自己愛と表記したのは実は精神・心理の専門家にはぴんと来るのですが、実際現場で「自己愛性人格障害」の「治療」に当たっている分にはうなずけても(実際大変です)、疾病概念を理解していない人がこの言葉に触れると、被害者が出たり、精神疾患差別を生んでしまう危険な言葉なので、翻案が必要だと感じました。

イルゴイエンヌさんの提唱した「自己愛性」について、噛み砕きましょう。実際はモラルハラスメントをする人は実際は人格水準(社会に適応している水準といいましょうか)が神経症水準から境界水準、これを言い換えるとステイタスの高い仕事をしている人から社会への適応が全く出来ない人からまで様々なのです。

しかし、この人たちに共通しているところがあります。それは自分というものすなわち自我の器が小さく、もろく、自分というものを抱えておけないということ(自我脆弱性といいます)。それをイルゴイエンヌさんの言った「自己愛性」に置き換えてみます。実際こういう人たちにひどい目に合わされているという人たちはしっくり来るのではないでしょうか。以下、その具体的なことを説明しましょう。

この人たちは「ストレス」をうまく自己の中で処理をすることが出来ません。自我の器が小さいからです。つまり、幼く、自己というものの確立が本当の意味で出来ていないということです。また、社会規範にのっとった社会生活を送ることはこの人たちにとって自分というものの存在が常に傷つけられることを意味します。ですから、自分が被害者を演ずる形なり、またしつこくパートナーの過去を聞きだしてあらを探すなりして、二人の間の鍵となるものを何とか握ろうとします。そのためには、鍵を握るまではパートナーを必死で喜ばせ、理想の彼氏を演じます。これはいかなる心理か?それは鍵を握ることで相手の
ことをコントロールし、無制限にパートナーが自分からの依存攻撃をうけられる理由を作りあげるのです。何故コントロールをするのか?それは彼らは恋をすると相手を自分の一部と見做すようになります。そこで自分の自我の一部である彼女が勝手な動きをするのを恐れるようになります。

だから本来は男として最低な、付き合っている女性の過去をしつこく、しつこく聞く、ひどいものになると睡眠をとらせず(これはコントロール・洗脳や自白に使うよくある手段です)性行為をしながら嗜虐的に嘘を吐かせるというものまでいます。そして、彼女が「真実」(執拗な尋問のために作られた「真実」もあります)を言った瞬間から、彼女のことをいつでもコントロール可能で、ストレス状況下で依存攻撃の対象にしうる「下等な自己」とみなし、終わりのないコントロールと残虐ゲームが始まります。彼女を自己の一部分と見做し、そしてコントロールする。そして、結果として自己の意識の座である自分自身
を常に高みに登らせ、自分というものを保つ。これが「自己愛性」の正体なのでしょう。

いずれにせよ、モラルハラスメントにおける自己愛性というものは、自我の脆さから、他人を踏みつけにしたよりどころなき虚勢に近いものという側面があります。それが自分ではなく完全に他者への攻撃性に向かっていることが何よりも問題になるのです。


参考図書:マリー・フランス・イルゴイエンヌ 
    「モラルハラスメント〜人を傷つけずにはいられない」


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■■2.ロバの耳穴〜じたばたしたっていいじゃない     西宮侑里
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こんにちは、nishimaです。今日は病気とのお付き合いについて…この稿ではあえて「患者さん」といわず「患者」表記をします。すみません。

精神科の病気に限らず、病気の治療の第一歩は「病気を受け入れる」ということから始まります。これを医療従事者はあたかも当たり前のことのように言いますね。だって仕事だもん。しかし、患者にとっては仕事じゃなくて人生だ。ここに医療従事者と患者の間に深くて暗い溝が横たわっているのである。

医学部では、患者の気持ちは教えない。患者の気持ちなんてぎりぎりまで追い詰められなくては、自分で味わわなくては覚えない感情。かといって、持病もちの医者がいい医者かというとそれも私ははっきり否定する。というのは往々にして反動形成(手っ取り早くいうとへんな強がり)によって医療者は自分が病気をした弱さを認めようとしないからだ。それに病気だからと言って手加減されるほど第一線の現場は甘くない。高名な医療者が病気をして病棟のトラブルメーカーになって担当医の胃が痛くなる、われわれが狩り出されるなんて話も時にはある。

だから、医師に病気の人の気持ちがわかることを期待するのは、なかなか難しいことなのではないかと私は思うのだ。精神科の基本は傾聴と共感であるが、所詮共感のレベルでは役に立てないことが以前からわかってきた。しかし、世界観まで入り込んでしまうのは、本来は職能としての立場を超えた逸脱行為である。

精神科医のなかには時々抗精神病薬を飲んでみたりするなど、「努力」する人もいるし、実験の被験者として規則服薬と採血を受ける人もいるけど、薬を飲むのが大変とか、実際はそんな程度のレベルで患者の立場の人は「病気を受け入れがたい」のではないのである。

一歩下がって、お医者さんへ。病気のあることでどういう不便がありますか?将来の発症よりも日常でどのような待遇を受け、どのような差別をこの患者さんは受けるのですか?患者さんが優等生とか不良だとか言っているあなたが病気をしたときがどうなるのか知りたいですね。そして、この患者さんの人生を考えたことはありますか?

ひっくり返して、患者さんへ。病気をしたけど、今の状態がありがたく感じるのであれば、それを維持するためにはどうしたらいいのですか?今の状態が耐え難いのならどこが耐え難いのですか?どのようになったら楽になりますか?悔しい感情は本当はどこに向けるべきなのですか?近い将来どのように生きたいのですか?

ゴングを鳴らしてみたものの、ますます深くて暗い川の川底を掘り返してしまったような気がする。でも、こういう問題ってあまり話されていないと私は思ったりするのだが…

唯一つ、患者の立場になった人へ。医者、特に身体科の医者は、よくて共感はしても、あなたを完全に理解をしてあげられない。だから徹底的に悩んで愚痴れる人に愚痴って、どこかで独り言をつぶやいてほしい。でもそれは人を憎むためでも誰かを恨むためでもなく、自分自身を理解して愛するため。自分以外に自分のことを理解は出来ない。自分のことをわかってあげられれば、病気のこともきっとわかってあげられると思うから。どんどん、いろんなところにロバの耳穴を掘ってほしいと思う。何よりも自分自身のために。


※ちなみに慢性疾患に伴う適応障害は精神科の介入範囲です。
※※nishimaが自分のために掘った「ロバの耳穴」はネットの各所に散らばっています。ハンドルは教えな〜い♪

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■■3.編集後記                     nishima 
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今回はあわてて、27日0:15を楽しみにしてくれている人向けに配信してみました。私の文章だけだと弱くていかんですな。次号、12月11日(第2)号はパワーアップ酒蔵さんと、えみさんのモラルハラスメント理論に注目です。

世はクリスマスムード真っ盛り、赤と緑とクリスマスソングで、精神的に背中に20kgの砂袋をしょってしまう人間は私だけではないはずだ。サンタよ、プレゼントは宅配便で送っておくれ。頼むから街にやって来ないでおくれw…それでは次号をお楽しみに^^


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■■4.お知らせ  
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*谷本恵美さんのサイト おーぷんざはーと URLはこちら。
             http://www.othpage.com/
*製作協力 モラルハラスメント被害者同盟
   管理人@fix(熊谷早智子)さん。
             http://www.geocities.jp/moraharadoumei/

 * 次号(第2号)発行は2005年12月11日です*
 * 当メルマガのバックナンバーは下記のURLで閲覧可能です。
   幻の創刊号はそちらまで…
http://blog.mag2.com/m/log/0000175773


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*西宮侑里のサイト、こころの治療は怖くないっ☆ http://nishima.org

*ご意見・ご感想は voice@nishima.orgまでお願いします^^
また、モラハラかもというご相談なども「協議希望」と明記の上、sitsumon@nishima.orgまでお送りください。 編集委員で協議して、本文中に回答と共に挙げさせていただきますね。心の悩みについてもsitsumon@nishima.orgまでお寄せください。メルマガ上で回答します。

責任編集・発行:西宮侑里

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※転載・転用についてはvoicd@nishima.orgまでご相談ください。 
Copyright(C)2005 Yuhri Nishinomiya. All Rights Reserved.

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2005/11/27 20:34 
メールマガジン | Top ▲

こころの治療は怖くないっ☆創刊号

                2005年11月19日発行
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   こころの治療は怖くないっ☆        No.1 (隔週刊)
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こんにちは、にしまー@西宮侑里です。

いつもはブログ上でバカなことばかり書いていましたが、今回メールマガジンという形を借りて、病気をすることに伴って病気・障害の当事者が味わう人権侵害(差別・偏見・精神的虐待)と、それと似たような周囲・相手の心理機制によって多くの女性が苦しんでいる「モラルハラスメント」という、二つのなかなか理解してもらえない、日常ではお話ししにくい「人権」に関わる問題について皆さんと一緒に考えていこうと思います。記念すべき第一回は主にモラルハラスメントについて。

随所に編集長のキャラクターによりあほな話もありますが、ご了承ください。また、謎の美女・酒蔵さんをはじめとする編集委員とお話をしながら作っております。

ご意見ご感想などありましたら、お気軽にメールをください。
voice@nishima.org
また、特にモラルハラスメント?と思う経験をお持ちの方は、編集委員で協議した上で回答とともに掲載させていただきますので、「協議希望」と明記の上、メールをよろしくお願いします。(ただし、内容は公表可能なものに限らせて頂きます、ゴメンナサイ)

>> ReadMore
      それではよろしくお願いします…

[責任編集: にしまー@西宮侑里]

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■1.用語解説(1)自己愛(1)健全な自己愛    西宮侑里
 精神医学・心理学の用語で今後必要になりそうなものを、
 ピックアップして説明します。しばらくは「自己愛」について。

■2.るーむ・酒蔵                 酒蔵一巳
 カップルの間にあるモラハラな出来事を酒蔵ねぇさんがズバリ斬ります。
 モラルハラスメントケース集です。※モラルハラスメントは社会現象です。
 「なぜか自宅がモラハラ相談室と化してしまう」という酒蔵ねぇさんに、
 わかりやすく例を挙げてもらいます。

■3.病気の人を見る視点〜人間としての品      西宮侑里
 西宮のメインコラムです。 今回は病気の人への偏見について。

■4.『女性の心を応援しています。カウンセラーえみです』
(1)モラハラとDV                 谷本恵美 
 今回はカウンセラーの谷本恵美さん。

■5.編集後記                   にしまー

■6.お知らせ

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■■ 1.用語解説(1)自己愛について(1)健康な自己愛  西宮侑里  
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自己愛という言葉はあまりよい使われ方をしないと思います。これはナルシシズムの訳語で、平たく言うと自分のことばかりにしか目が向かない、「自分お化け」の状態を指します。

しかし、これがすべて病的なのかというとそうではなく、どんな人にも自己愛は存在します。こどもは往々にして自己愛の固まりです。自分を認めてもらわないと傷つき落ち込みます。

だけど、多くの人は大人になると「自分お化け」ではなくなります。子供のころから学校や家庭や職業で少しずつ挫折と成功体験を味わい、本当の「自尊心」を身に着けると、「自己愛」というもので自分を保たなくても平気になるのです。

また、こどもの自己愛というものは大人になるために必要なものであって、その時期に自分の力より一つ上のことにチャレンジしていく原動力にもなり、そういう体験を重ねることにより本当の「自尊心」を身につけていくのです。また、中高生の鋭敏な感受性は自己愛のなせる業です。その時期に悩んだり友人達との深い交流の原動力ともなります。この場合の自己愛は周囲との関係性により修正され、健全な自尊心へと変化していくのです。

【シリーズ続く】

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■■2.るーむ・酒蔵 (1)             酒蔵一己
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この頃は、「モラハラ」っちゅー、タチの悪いイジメが流行っておりますとか。
今日はわたしの身近な話をひとつ。


Q:28歳 会社員 T子です。
職場で出会い、付き合い中の彼のことで相談です。

最初は仕事やPCの使い方を教えてくれたり、週末ごとにドライブに誘ってくれたりと、とても親切でした。私も彼に心を許し、過去にいじめを受けていたこと や、過去の男関係の話を問われるままに話し、その時は、彼も優しく相談に乗ってくれ、慰めてくれていたのです。

ところが、最近、「お前の過去が許せない」「お前に悪い所があるから、すぐに人に騙されるんだ」「お前の生き方自体が間違っている」「はあ〜。俺に、過去に傷のある女の尻拭いをしろと言うのか」と、事ある毎に非難されて辛いです。

確かに、事実、彼の言う通りなのですが……。
何も話さなければ良かった。後悔しています。

その反面、彼が私の悪い所を一生懸命直してくれようとしているのだと、感謝する気持ちもあり、複雑です。

最近では彼からの電話に出ようとすると
「今日も責められるのかな」とドキドキして、苦痛です。

===============================

A:T子はん、酒蔵です。
まあまあ、落ち着きなはれ。お茶でも一服。ずずずいーっと。

……いやあ、エライ目に遭いはったねえ。
こんなこと、言うたらナンやけど、その彼、相当、変わってはるわ〜。
「そうかなあ?」って? そうやろ、普通。
「優しく相談に乗って」おきながら、後でその話を持ち出して、
ぐだぐだとアンタをイジメてるねんからな。

第一、ぐだぐだと恨みがましいこと言うて他人を責める人間に、
ロクな奴はおらん。
「強い犬は吠えぬ」って、聞いたことあるかなあ?
たとえば、チワワやポメなんかの小型犬は、キャンキャンとやかましぃ、
吠えよる。
しゃーけど、ほんまに強い犬は、必要のある時にしか吠えへん、
という話のことや。
男も一緒。
がみがみ言うて噛み付くんは、心の弱い証拠。
言うなれば、神経質なタイプやね 。
これから先も、些細なことであなたを非難し続けるやろう。
人の性根はそうそう変わらんからな。
そこも分かって、付き合ってあげる、って言うんやったら、
わたしは止めへんけどな。

しゃーけど、よう考えてみ。
その彼氏ってのは、過去に、一切、染みのひとつも無いような完璧な人間で、過去にあなた以外の女性と付き合ったこともないお人かいな?
ありえへんと思うけど、それはそれで、滅茶、怖いがな!!

ええか。
元はと言えば、「彼がアンタから、わざわざ昔話を聞きだした」んやろ?
で、貴女が素直に答えたら、急に怒り出した。
なあ、それ、ズルイと思わんか?
過去にイジメを受けたとか、余所の異性とつきあってたとか……、
そんなん、誰でも経験してることやがな。
「そうかー。辛かったなあ」、言うて、あとは忘れたフリしてくれるのが、本当の優しさや。
この彼氏さんのやってることは、一見、「あなたを思ってくれての忠告」に見えるかも知らん。
けどな、実は、これ、モラハラの手口やねんよ。

モラハラっていうのは、いわば、大人による、タチの悪いイジメ行為のことや。
モラハラの加害者は、ターゲットを見つけた途端、その粗探しをしながら、さもぬけぬけと思いやりのあるような言動で、あなたを思い通りに動かし、自分の都合のいい人間に改造しようとしよる。

今回のツッコミドコロとしては、
彼があなたの「生き方」とか「考え方」を非難してるところや。
ここ、要注意ポイントやで。

しかも。「あなたの人の良さを直せ」と言いながら、
彼に対してだけ、従順でいるように求めている。

  他人に素直なのはアカンけど、彼に素直なんはええんかいな!
  彼氏はあんたの神様かいな!

神様やとしたら、えらい心の狭い神様やで〜。

だんだんあなたは、何をしても彼に叱られるようになるやろう。珈琲一杯飲むのも、息ひとつ吸うのにも、彼の顔色を伺うようになるやろう。
わたしは長う生きてるぶん、そうやってどんどん自分の生きかたを狭められ、ノイローゼ状態になっていった人たちを見てきた。
せやから、言う。

「俺に、過去に傷のある女の尻拭いをしろと言うのか」と言われてるうちに、別れなはれ。
「あ、すみません、尻拭い、しなくて結構です。もうわたしは大人ですから、自分のお尻は自分で拭きます」って、言うておしまいっ!!
そうして、胸張って生きなはれ。
次は大人の男を探しなはれ。

わたしの言うこと、なんか間違ってるか?


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■■3.病気の人を見る視点〜人間としての品        西宮侑里
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品がない食べ方と言うのもあるし、品のないお金の使い方、品のないエッチというのもあって、この3つがそろってもそろわなくても大体異性には嫌われる。今日もまた長文になりそうだ。はっはっは(殴)

しかし、上3つのうちよりも人が見逃しがちなものがある。
今日はそのことについてお話したい。

体の特徴とか、病気・障害でその人を「△△は○○だ」と決め付けて言うことは、実はとて品のないことではないかと思うのだ。私たち精神科医は時々パーソナリティ障害などの診断の文脈で、そういう間違いをすることもあるが、すぐに自分の愚かさに気がつくものだ。

以下、架空の話です(数個の症例を合成したケースです)

1型糖尿病(インシュリンを自分で注射していなければ生きていけない障害)を持った、若い女性がいる。その彼女に彼氏が出来た。しかし、数週間で彼女から彼に別れを告げたという。

私は彼女に「ねぇ、三拍子そろってよさそうな人なのに何で別れたの?」と尋ねた。彼女はこう言った。「だってさぁ、あたしの病気があるから彼はあたしが自己管理のできる人間だって言うのよ」
「病気とパーソナリティって関係ないよね」
「彼の中では関係大有りだったみたい」
「ふ〜〜ん」
「それで、1型糖尿病の人間はそんなことをしないはずだ、って勝手に決め付けて…もう疲れちゃった。それに自己管理が出来てないから、具合が悪くなったり、合併症が出るんだろって言うの。もう一緒にいられないって感じ」

「彼」は一流私立大学を出てそれなりのキャリアを持った人間だった。彼は彼女のサポートを必要とするところを見ようとせず、彼女の病気のおかげで、自己管理が出来るところを、すなわち彼にとって都合のいいところだけを好きになったようだ。

ある日、彼女がある合併症があると、頃合いを見て彼に告白したところ、彼は激昂して彼女に罵詈雑言を浴びせた。そしてもうダメだと思った彼女は別れを告げ、彼の電話番号を着信拒否し、携帯メールもドメイン拒否、PCのメールも受信拒否したという。

このことについての考察は次回に…

【次回に続く】

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■■4.『女性の心を応援しています。カウンセラーえみです』
(1)モラハラとDV                谷本恵美 
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 女性問題専門のカウンセラーをしております、谷本惠美(えみ)です。西宮さんのメールマガジン発行に賛同して、時々、こちらで、私もいろいろ書かせて頂こうと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

 学術的な考察は西宮さんにお任せするとして、三人の子持ちのシングルマザーである私自身の経験や、モラルハラスメントをはじめとする女性の悩みに触れる立場として、気づきや想いを綴って行けたら、と思っています。

 ところで、最近、どっぷりモラルハラスメントという言葉にはまっています。モラルハラスメント関係で仕事をする機会が今、一気に増えているからなのですが、私自身も実は「モラハラ離婚」。

 結構、モラルハラスメントの現状に触れる作業は、過去の自分に向き合う作業でもあって、のたうち回ったりしています。

 で、モラルハラスメントという話題に、ブログなどで触れるたびに、「モラルハラスメントって何?」という声が届けられます。そっかあ、モラルハラスメントって言葉はまだまだ世間には浸透していないのだなあ、とつくづく感じさせられるのですが、それでは、当面、このメールマガジンではモラルハラスメントについて書いていこうかな、なんて思っております。

 ドメスティックバイオレンス(以下DV)という言葉は、今では世間に知れ渡り、知らない人の方が少なくなっているでしょう。私が離婚したときはDV法もまだ成立しておらず、調停離婚の際の調停委員ですら、「DVについて勉強しろよ!」と叫びたくなるような発言を平気でやっていた時代です。その頃、私達女性問題に携わっているもの達は、DVについてもっともっと世間に知ってもらわなければ、といろいろなところで、DVという言葉を使い、DVの被害者の心労を語り、、、、と活動してきたことを思い出します。

 今、モラルハラスメントもそういう時期にきているのでしょうね。

1)そもそもモラルハラスメントって? 

 カウンセリングで多くの方の心の問題に携わる中で、このモラルハラスメント(以下モラハラ)問題は、切っては切れないものでもあります。夫婦、親子、職場、人間関係の存在するありとあらゆるところにモラハラは存在しています。DVはパートナー(夫婦、恋人など色々なパートナーをさす)間の暴力のことを指しますが、モラハラは、肉体的な暴力というよりも、精神的暴力。言葉や態度によって傷つけられることです。これは目に見えず、周囲の人間も、そして被害者自身も、認識・自覚しづらく、目に見える傷よりも癒えにくいと私は思っています。気づいたときには、被害者の心はズタズタになっていて、自尊心や自信をそぎ落とされているのです。

 モラハラには「仮性」「真性」があるとされていて、最も問題とされているのは、この「真性」に関わってしまった場合です。加害者側の心の問題であり、被害者はどうすることもできません。被害から逃れるためには、加害者から離れるしかないのが、この「真性」です。

 モラハラは、様々な要因が絡み合って生じていると考えられ、現在、様々な視点で研究されている段階で、個人の病理説、社会病理説、家族連鎖などなど、様々な視点で研究されています。原因はこれ、と一つに絞ることは無理だと考えられます。

しかし、「真性」の場合、加害者となる心の在り方が病的である場合が多いと言えます。それに被害者は振り回されるわけです。この「真性」に関わってしまった場合、被害者個人ではどうしようも出来ません。

 このメールマガジンでは、「真性」「仮性」取り混ぜて、多くのクライエントさんのケースを見た上での私の見解を書かせて頂くことにしますね。ご意見やご指摘があれば、是非お寄せください。

【次号に続く】

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■■5.編集後記                     にしまー 
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今回はメルマガデビューということで、以前から交流のあった謎の美女酒蔵さんを巻き込んで、えみさんと「モラハラ同盟」@fixさん(編集会議には参加してくださっています。次回以降登場)という私の人生経験にあまるような面子でやってみました。本当は週刊を考えましたが、なるほど、普段ブログを書いているようには行かないわけですね…突然原稿を振られたえみさん、大変お疲れ様でした。真性モラ、精神科の現場には決して現れない(現れようとしない)だけに、非常に参考になりました。

元はといえば、11月9日にまぐまぐ登録して「よし、モラハラを撲滅したる!」
と波乱含みで始まり、ギリギリ提出しましたが如何だったでしょうか??モラルハラスメントはまだ確定的な基準というものがなく、ケースバイケースであり、いろいろなケースを供覧するのも一つの手かと思い、酒蔵さんにお願いしました。酒蔵さんはそれらをまとめるのに苦心したと思います…。おつかれさまです。

何せ長文の人間の作るメルマガでしょっぱなから長文で申し訳ありませんが、これに懲りず、何卒今後もよろしくお願いします。

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■■6.お知らせ  
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* 谷本恵美さんのサイト おーぷんざはーと URLはこちら。
               http://www.othpage.com/
* 製作協力 モラルハラスメント被害者同盟
               http://www.geocities.jp/moraharadoumei/
* 次号(第2号)発行は2005年12月11日です*

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*西宮侑里のサイト、こころの治療は怖くないっ☆ http://nishima.org

*ご意見・ご感想は voice@nishima.orgまでお願いします^^
また、モラハラかもというご相談なども「協議希望」と明記の上、sitsumon@nishima.orgまでお送りください。 編集委員で協議して、本文中に回答と共に挙げさせていただきますね。心の悩みについてもsitsumon@nishima.org
までお寄せください。メルマガ上で回答します。

責任編集・発行:西宮侑里

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※転載・転用についてはvoicd@nishima.orgまでご相談ください。 
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2005/11/19 20:27 
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メルマガのお知らせ

大阪で精神科クリニック勤務を経て、自宅でカウンセリングに当たっている谷本恵美さん、「モラルハラスメント被害者同盟」主催@fixさん、謎の豪快美女酒蔵さんからなる執筆ユニットに西宮が編集長をするというメルマガの企画が11月9日始動しました。

それに伴い、ブログから幾つかのエントリをおろしました。大幅に加筆修正の予定です。また、モラルハラスメント基本講座(主に基礎概念・用語)はMLで展開します。
※私の体験と、モラオさんと精神症状についてはMLで、きちんとした説得力のある文章で落ち着いた頃に、あくまでも「概念・用語の解説」として書いていくつもりです。

パートナー間モラハラのケース提示は酒蔵さん、モラハラの概念などについては谷本恵美さん、ネットによる介入については@fixさん、モラハラの概念を理解するための心理学用語・精神医学用語の解説、およびパートナー間以外の医療その他に関する人権侵害(時にドクハラ?パワハラ?モラハラ?)についての考察は西宮が担当します。

何卒よろしくお願いします。

※日時のご連絡はまた後ほどこの記事内で…
11月17日追記
本日原稿完成しました。えみさん、酒蔵さん、@fixさん、サンクス。創刊号はほぼモラハラ一色です。よろしく☆


『こころの治療は怖くないっ☆』(ID:0000175773)
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協力
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 モラルハラスメント被害者同盟

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2005/11/19 01:36 
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やあやあ、よく来たね!

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