こんにちは、nishimaです。これから2回にわたって精神科の初診のとき、どんなことが行われるかを書いていきます!
■精神科=カウンセリングは真っ赤な誤解
TVドラマとか漫画とかを見ているといきなりロールシャッハ(!初診でこれはありえない、病気の状態を見ながら慎重に施行する)とか、いきなり自由連想(精神分析の手法の一つ)とかいきなり催眠とか、いきなりカウンセリング、とか、おいおいおい!と、ごく普通に精神科の医者をやっているものとしては笑ってしまうんだけど、まったく知らない人にとっては笑うどころか、興味を持ったり、逆に恐怖感を持ったりすることもあるようですね。このあたり、世間様からわれわれは著しく誤解をされているのでしょう。まず、精神分析やロールシャッハなど深く心理に入り込むもの、カウンセリングなども同様だけどいったんその患者さんに行うのが妥当なのか、専門医がきちんと検討してから行うことになっています。
その前に「初診の面接」というものがあります。またの名を「診断面接」ともいいます。なーんだ、精神科医のサイトだと思ってみたのにつまんねぇ?そう思うならそれでも結構。今日は、意外と誤解され、場合によっては恐がられている「精神科の初診」について現状に忠実に即したお話をしていくことにします!
■診断面接
まったくの初診の場合は大体診断面接といって30分〜1時間くらいかかるでしょうか。家族構成のこと、学校の成績のこと、今までかかった病気のこと、今までついた仕事のこと、今困っていることと、事細かに聞かれる。これらを家族歴(家族構成、家族がかかったことのある病気、遺伝)既往歴(今までかかった病気)、生活史(生まれて今までどんな育ち方をしてどういう生活を送ってきたか)、現病歴(おかしいなと気づいてから今までの困ったこと)といいます。時には聞いているはなから、「そんなことどうでもいいじゃないか、プライバシーの侵害じゃないか!」と怒り出す方もいらっしゃる。でも、これらの情報は必要なことなので、そのつど説明してお話をしてもらっています。精神科医は人権や個人情報の管理には充分に注意を払うような訓練を受けていますのでご心配なさらないでいただきたいのです。また、答えたくない事を強要するようなこともありません。また、継続してかかるというのであれば、具合が悪い場合、細かいことは後回しにして聞くこともあります。(緊急の場合はこっちのほうが多いかもしれない)どんなに具合が悪くても、せめていつからどうなったかということだけは必要な情報です。ご本人の具合が悪すぎてお話ができないような場合はご家族からお話を伺って、落ち着いたときにご本人から改めてお話を伺う場合もあります。
また、医師が直接診断面接(診立てをする診察)に必要なお話を聞いて、初診すなわち診断面接に入る場合と、心理士が聞いてまとめ、それをもとに医師(多くはクリニック院長)が初診をする場合と二通りあります。大学病院、総合病院精神科、精神科病院は前者、クリニックは後者の場合が多いでしょう。そして医師が最初にお話を伺った場合、その医師が「主治医」として担当していく場合が多いと思います。精神科の場合は続けて同じ医師が見ていく場合のほうが圧倒的に多いでしょう。そこでうまくいくかがまた問題となってくると思いますが、このことについては後の稿でまとめてお話をします。
診断面接が終わったら、診断が決まり、お薬が処方されたり、治療方針が決まるわけですが、次回はそのお薬など治療についてお話していこうと思います。
2005.12月18日 メルマガ「こころの治療は怖くないっ☆」
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