先日の日記で「ラーメン専門店は禁煙にしろ!」といった私であるが、れっきとしたタバコ吸いである。そうはいっても、仕事のときは喫煙所があってもタバコは吸わないし、食べ物屋ではタバコは出来るだけ控えている、いわんやラーメン屋をやというわけで、自分ちで小さくなって換気扇の下に椅子を持ってきて活字を追いながらタバコを吸っている。キッチン・スモーカーなのである。持ち帰りの仕事があって、休みでも追われている私には、ダクトの下で軽いタバコを吸いながら好きな本を読むのは小さな楽しみになっている。
世のお父さんどもにはベランダ・スモーカーという人々がいらっしゃるとのことだが、キッチン・スモーカーはまだ露天でないし、換気扇をまわすと誰からも文句が言われないという点で止めにくく本当に性質が悪い。
大学時代にピアノを習った恩師はキッチン・スモーカーだった。ピアノ教師はとても忍耐のいる仕事である。反抗期を迎えた中学生なんて来た日にはストレス爆発することもあるし、おとなの生徒はプライドと腕が反比例してまた、扱いにくいだろう。一番扱いやすい素直な子供の生徒だって親との関係で胃が痛くなるかもしれない。少子高齢化とコンピューター人口の低年齢化で生徒は集まりにくく、子供の生徒にピアノを練習させるのもたいへんだ。優雅なようでストレスフルなのだ。しかしながら、流産されたのをきっかけにタバコをきっぱりと止めたという。
キッチン・スモーカーは賃貸物件に住むひとが家を汚したくなくて出来た言葉だけど、換気扇の下なら吸っていいとなると本当に止めにくい。これが、少しでも汚れていたらペナルティというなら、本気で禁煙を考えるが、現実は誘惑が余りにも多い。
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